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なぜ「もあきゅんはいい」のか。morecunオーナー大福さんに独占インタビュー!

インタビュー

秋葉原に2019年にオープンした「morecun(もあきゅん)
オープンから間もない頃から1度でもご帰宅経験のあるご主人様・お嬢様から「もあきゅんはいいぞ!」と話を聞かれた経験がある人も多いでしょう。
実際に肘も何度かご帰宅するうちにすっかり虜になり、事ある毎に「もあきゅんはいいぞ!」と言ってしまうほど、萌え溢れる接客に感動しています。

そこで今回はメイドカフェポータルZとして、コンカフェ界の新星として注目を集めるmorecunのオーナー「大福さんにインタビューを敢行。
ご帰宅した人が「もあきゅんはいいぞ!」と口にしたくなるその理由はどこにあるのか、その魅力の源泉に迫りました。

もあきゅんが大事にしているもの

もあきゅんのオーナー、大福さん

―「もあきゅんはいいぞ!」と口にしたくなる理由について教えて頂きたいな、というのが今回のテーマです。早速ですが、もあきゅんが「いいぞ」と言われるために大事にしていることなどはあるのでしょうか?

大福さん:
シンプルに「人の魅力でお客様に来てほしい」と考えています。

― 人の魅力と言いますと?

大福さん:
当たり前ですが、採用面接って大事なんですが、ここは僕なりにこだわりを持ってやっています。
絶対に見るのが「道徳性」で、これは「人と人」を大事にしたい。
もあきゅんを卒業していった後でも通用するスキルを身につけていって欲しいんですよね。例えば、それは人あたりとか、人との関係値を大事にできる人。
そういう人って魅力がありますよね。だから人の魅力がもあきゅんの強みだと考えています。

ゼロから作り上げる経験が人を育てる

ー 人を大事にしていることはよーくわかりました。実際、もあきゅんにご帰宅するとどのキャストさんと話をしていても楽しいし、お店全体が居心地がいいんですよね。
居心地のいいお店にするにあたり、何かこだわった点やルールなどはあるのでしょうか?

大福さん:
働く人をソフト、働くお店をハードとすれば、圧倒的にこだわっているのはソフトです。
さっき「人の魅力でお客様に来て欲しい」とお話したように、とにかく働いてくれている子たちを大事にしています。

僕の経験にはなるんですが、前職の会長がなんでもやらせてくれる人だったんですよ。
執事カフェにアニソンバーなど、とにかくなんでも「やってみたい」といえばやらせてくれる。
ただ、やらせてはくれるけど何か用意してもらえるわけではないので、何が必要で、何にお金をかけなければならないかは自分で考えないといけない。
そういうゼロから悩みながら作り上げる経験が自分のためにもなっているし、今もあきゅんを作り出していくのにも役立っています。

だから最低限、お店として必要なことは用意もしますし、働く子たちにも道徳を求めているのも「自分で考えられる子たち」に、僕と同じように「ゼロから作り上げること」を経験して欲しいんですよね。
なので明確なマニュアル、ルールも人として最低限守るべきことを除けばお店として何か用意をするといったことはしていません。

もあきゅんの出入口の扉。とても重たいので、メイドさんと「扉を開けるおまじない」をしないと開かない。

ー え、マニュアル、ないんですか!?

大福さん:
信じられないですよね(笑)
でも、マニュアルらしいマニュアル、ないんです。

ご主人様・お嬢様がお出かけになるときに「扉を開けるおまじない」をやっていると思うんですが、アレは僕が考えたものじゃないんですよ
メイドさんとして働くみんなが考えたことで、ある日僕が出かけて帰ってきたら勝手にやっていて…。

何もないからこそ、何もないままじゃダメだ!って、自分たちで考えて始めたことでお客様が楽しんでくれるって素敵ですよね。
無人島で生きるためには自分たちで何か考えないといけない。子供の頃なら、何もない公園でも何か考えて遊べば楽しく遊べたりもしましたよね。

もあきゅんは何もないので、自分たちも楽しく、そしてお客様にはもっと楽しんでもらう工夫を自分たちで考えて始める。「人と人」の間で生まれる楽しみを考える発想力を身につけてもらえれば、それってお店としても助かるし、働く子たちの将来にも役立ちますよね。

とにかく、楽しんでもらえるお店にしたい

安心して楽しむための工夫もばっちり。飛沫防止パーテーションを設置。

ー ここまでのお話で「もあきゅんはいいぞ」の理由がわかってきました。居心地の良さ、メイド喫茶としての楽しさがもあきゅんには詰まっているってことですね。

大福さん:
さっきのおまじないの話とかもそうですけど、本当に萌愛さんや当初のメイドさんたちが「もあきゅんらしさ」を考えてくれました。
そして今いるメイドさんたちも加わって常に「もあきゅんらしさ」を考え続け、お客様に楽しんでもらえることを第一に楽しみ方を考えています。
マニュアルがないって話した通り、僕はほとんどノータッチ。僕が追い出されるんじゃないかってくらい、いい意味で勝手にやってくれています。

ー ご帰宅する度に「楽しいな」って感じているんですが、本当にメイドさんたちも楽しそうなんですよね。

大福さん:
自分たちで考えているから、何をするにも楽しいんだと思います。
メイドさんたちが自分たちで楽しんでやっているから、お客様も楽しめるし、何より楽しいが伝わる。
言わされている、やらされている感がないのは強みだと思ってます。

最近はすごい凝ったコンセプト、設定のあるお店さんも多いと思うんですが、うちに関してはそういうの、何もありません。「楽しいお店」ってだけ。
だからお客様にも「もあきゅんを楽しんでほしい!」って思ってます。とにかく楽しいお店、楽しんでもらえるお店になってほしいです。

ー 楽しいって、人によって受け取り方が違う中、もあきゅんのメイドさんはお客様一人ひとりにあわせた接客ができている気がします。

大福さん:
繰り返しになるんですけど、マニュアルがない、自分たちで考えてもらってます。
だから考えるにあたってはお客様一人一人のことを考えてないといけないし、一緒に働く仲間のことも考えないといけない。
色んな人と関わって、ときに揉めてしまうこともあるかもしれない。でも、そういう経験を積んでいくことで空気を読むとか掴むとか、ちょっとずつでもいいので人との関わり方、接し方のスキルを磨いていってもらいたいんですよね。

もあきゅんで働くのがゴールじゃなくて、もあきゅんで働いたことを将来に役立てて欲しい。そんな場であって欲しいですし、このスキルを磨いていくからきっとお客様にも楽しんでもらえているのだと考えています。

その日の気分でもあきゅんから選んで欲しい。3号店構想。

ー ここまでのお話でより「もあきゅんはいいぞ!」と言いたい気持ちが強くなってきました。そんなもあきゅんについて、ちょっと気になっていることが…。
大福さんのTwitterアカウントが「morecun3」ですよね。3号店、もうすでに考えているのですか?

大福さん:
もあきゅんを始める時点で「3つまでは作ろう」と考えていました。
1つのお店じゃ色々なニーズに応えられないし、来られるお客様が増えたりメイドさんが増えたり減ったりと人が入れ替わっていくと、ずっと1つのお店が「同じお店」であるのは難しいですよね。
なので、3つ作ってそれぞれに特徴を持たせられたらより多くのお客様に楽しんでもらえるのかなって。

僕だけじゃなく、お客様に「今日はこういうお店に行きたい気分」ってあると思うんですよ。
ライブを楽しみたい日もあれば、静かにのんびりしたい日もあるし、なんなら放置しておいてほしい日もあります。でもメイド喫茶にはいたい!みたいな。
欲張りかもしれないけど、3つお店を展開して3つのタイプに分けたらどうかな?って。
3タイプに分けたとき、それぞれのお店毎にお客様に満足頂ける、楽しんでもらう方法は変わってくるのも、臨機応変に、自分で考えられるもあきゅんのメイドさんたちだったら大丈夫だと考えています。

ー ちなみに1号店はコンパクトな分、メイドさんとお客様のコミュニケーションが楽しみやすくて、2号店にはライブメニューがあります。3号店をオープンさせるならどんなお店を考えているんでしょうか?

大福さん:
3号店、どこに開くかもわからないので「3号店が」というわけじゃないんですが。
例えば1号店や2号店よりも3号店を広い場所にオープンできればライブは3号店に持っていって、2号店の内容を変えるかもしれません。

あくまでもアイデアですが、もっとカフェ要素の多いお店にするのもいいですね。メイドさんはいるけど会話は少なめ。あくまでもスタッフさんの制服がメイド服くらいの。
「メイド喫茶」って聞くとハードルが高く感じて来づらいお客様にも来て欲しいので、Wi-Fi完備にして飲食料金を下げて…ふらっと寄れる喫茶店にしてみるとかも考えてます。
あとは1号店のコンパクトさを活かして隠れ家的な、会員制とか紹介制のお店にするとかもおもしろそうだなーとアイデアだけはあります。

設備投資以上にこだわったという制服

ー 会員制はおもしろいですね。特別感は常連さんならなおのこと刺さりそう!

大福さん:
もう語りきれないくらいにアイデアはあるんですけどね。
こればかりは本当に「3号店を始めるのにいい物件に巡り会えるか」です。
立地や大家さんの方針とか、色んな事情でどうするか決めるので。

1・2号店も当初考えていたことから、決まった物件の契約条件や大家さんの方針に従ってオープンに向けて変更したこともあるので、今温めているアイデアが全部その通りになるとは限りません。
経営的な都合もありますが、最初は仕入や設備投資が大変なフードメニューやエンタメを見送って、働いている子にしっかり還元できるようにするのもお店を開いていくための工夫です。

インスタ映えするパフェや内装がないためご新規さんにはちょっと入りづらいお店になっているかもしれません。
それでもそうした理由があります。
以前、どこかのお店に行ったときに「オタクがいっぱいいる~!」と冷やかしのような声が聞こえてきたことがありました。
言われて僕は嫌だったし、きっと他のお客様も嫌だったと思います。

なので自分でお店を開くなら、まずは「メイド喫茶が好きだ」という人に楽しんでもらおう、満足してもらおう、気に入ってもらえるお店にしようと考えて作ってきました
結果として「もあきゅんはいいぞ」と言ってもらえているので、自分が考えて取り組んできたことは今時点では間違ってなかったんだと、それは働いている子たちにとっても「もあきゅんで働いてよかった」と胸を張ってもらえるお店になったのかなと考えています。

メイド喫茶好きに選ばれるもあきゅん。寄贈されたメイド喫茶関連の本もたくさん。

ー 実際、メイド喫茶好きの間で「もあきゅんはいいぞ」とオススメされた理由の中に、居心地の良さを挙げる人は多く、それをキッカケに何度かご帰宅先に選んでいます。

大福さん:
今年の9月で1号店のオープンから1年です。
ちょっとまだ早いですが、1年間やってこられたのは「もあきゅんはいいぞ」とクチコミで広げてくださった皆様に本当に感謝しています。

詳しい方々に限らず、実際にお客様とコミュニケ-ションを取ることで色々なことを学ばせて頂いています。
これも今後の1・2号店、そしてまだ見ぬ3号店にも活かしていければ…(笑)

もあきゅんのメイドさんが大事にしていること

ここまでの大福さんへのインタビューの通り、もあきゅんのメイドさんたちは「どうしたらご主人様、お嬢様に楽しんでもらえるか」を真剣に考え、創意工夫を重ねています。

丁度この取材日はもあきゅんを代表するメイドさんでありシルバーメイドでもある、萌愛ちゃんにもお話を伺うチャンスがありました。
(※シルバーメイドとは:大福さんに接客力を認められたメイドさんに与えられる称号。最初に与えられる称号は「ブロンズメイド」で、「シルバーメイド」はさらに上位資格。)

そこで単刀直入に、以下の質問を行ってみました。

もあきゅんのナンバーワンメイド、シルバーメイドの萌愛ちゃん。

ー 萌愛ちゃんはTwitterで「目標は萌えの擬人化」とご自身でも仰って、全力で萌えの体現に努めていますよね。もあきゅんのメイドさんとして、一番大事にしていることをお伺いできればと。

萌愛ちゃん:
ご主人様・お嬢様も、そして私を含むメイドちゃんも、お互いが心から笑い合える空間を作りたいと思ってます。嘘の笑顔じゃなくて、本当にみんなが楽しめるような環境を作りたいと考えています!

もあきゅんのTwitterアカウントを一度でも見たことがあれば記憶の片隅に覚えている人も多いかもしれません。
#笑顔でもあきゅん」のハッシュタグ。このときの萌愛ちゃんは、マスク越しでもわかるほど笑顔いっぱいに質問に答えてくれました。

今まで一人のファンとしてもあきゅんにご帰宅したときの居心地の良さ、楽しさはまさに萌愛ちゃんの言葉や笑顔の結果なのでしょう。

大福さんにとって、もあきゅんとは?

ー 今日はお忙しいところ、長々と、そして普段なら聞けない「もあきゅんはいいぞ」に繋がるお話をたくさんお聞かせ頂きありがとうございました。

最後に、情○大陸風に質問をさせてください。

ー「大福さんにとって、もあきゅんとは?」

大福さん:
もあきゅんとは……すみません、難しいですね!(笑)
それぞれが輝いて、それぞれが主人公であれば良いと思います。
それぞれが主人公であれば、きっと良いものが生まれるので。

もあきゅんとは『それぞれが主人公』です。
オーケストラっていろんな楽器があるじゃないですか。
太鼓だけ叩いていたらあまりきれいじゃなくても、一つの曲になると美しくなる。
いろんな楽器=個性がきれいにまとまると、芸術的できれいになるのかなって。

やっぱり、でも、難しいですね。
こっちの音だけ強くなっちゃう!ってことがあったり……指揮者は難しいと思いました。
でもそれも、面白いです。


インタビューで大福さんの思いに触れ、もあきゅんにご帰宅する度に感じる温かさ・想像を超える感動的な接客のルーツを知ることができました。

飲食店には珍しい、一切マニュアルのない接客。一人ひとりのメイドさんが本気でゼロから「楽しいお店を作ろう」と、人と人の触れ合いを大切に、考えながらお給仕をしている。だからこそ、もあきゅんは真心溢れる空間になる。お話を伺い、今まで以上にメイドさんにも大福さんにも、一お嬢様として尊敬と感謝の念が絶えません。

それでは皆さん、ご唱和ください。

「もあきゅんは、いいぞ!」


今回のインタビューでもお話を聞かせてくれた萌愛さんが、7月26日をもってもあきゅんを卒業します。
卒業前に萌愛ちゃんの萌え溢れる温かな接客を、ぜひ体験しに遊びに行ってみてください!

文:
撮影・編集:迎 悟

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